夏に膝を痛めてハイキングがお預けになっていた今日この頃。まだ万全でない気がするものの、過去のパターンを振り返っても「もしかしてあまり大事にし過ぎるより、強引に歩いてしまった方が調子が戻るのかも。」(←あくまで私の場合です。)と思い、今回は思い切って足慣らしを開始することにしました。
ちょうどお彼岸ということで日和田山の近くは彼岸花が満開の季節です。距離的にも足慣らしにはちょうど良い。って事で、電車に乗る。
池袋から高麗駅に向かうには主に2パターンありますね。
「1」は飯能で乗り換えしなくて良いです。けれども本数が少ないです。が、今回はこの電車に間に合ったので乗ることができました。

そんで、ちょっとした裏技に気づきました。この電車は、高麗駅を通り過ぎたあと、横瀬駅あたりで、二手に分かれるのです。8両編成ですが、池袋の時点で前4両が長瀞駅、後ろ4両が三峯口駅となります。(飯能駅でスイッチバック的な動きをするので、前後が入れ替わり先頭が逆になりますので注意)で、長瀞駅に行く人と三峯口行きに行く人とでは、おそらく後者の方が少ないのではないかと推測してみたわけです。と言うことで、後ろ4両の方がおそらく電車内が空いていると予測をして乗りました。実際に比較していないので結果は不明ですが、昨年より余裕がありました。(昨年は長瀞駅に行く方の車両にのった)
何度か来ると、こういうちょっとした技にも気づける余裕が出てきますね。
久々にやってきました。高麗駅です。

ちなみに駅にはキオスクもコンビニもありません。(コンビニは巾着田近くの大通り沿いにセブンイレブンがあります。日和田山に行くなら、そのコンビニで調達可能です。飲み物の自販機のみです。)駅のそばにドラッグストアがあります。(小さめ)でも開店時間に要注意です。駅のトイレは個室数が多くきれいなので心配無用です。
この画像の向かって左側のすぐ脇の通路を出て線路下を通り巾着田に向かうルートに乗ります。

ほっとするような光景がスタートします。
彼岸花祭りの間は、このようなお店が沿道に並びます。

コスモスが美しい


まだ、沿道の店は開店前

さっそく彼岸花がで迎える


「水天の碑」というらしい。

向こうに見えるのは日和田山

彼岸花はピークをちょっと過ぎたようで全体的に白っぽい花が多い

このあたりは栗畑も多い

巾着田の周囲を巡る高麗川

鹿台橋を越えると巾着田はすぐ。右手に行くと巾着田。

この通り沿いに右側にセブンイレブンがあるから、必要な物はここで買う

今回は巾着田はスルーして、高麗神社に行ってみようと思います。大通りの向こう側に渡り途中まで日和田山の入り口と一緒です。すぐに分岐になります。このまま道なりに進むと高麗神社、左に曲がると日和田山です。

まずは高麗神社に行くのでこのまままっすぐ進みます。
道しるべもありますので迷うことはないと思います。
ここから2キロくらいあるそうですが、どんなところなんでしょうか。
とりあえず進みます。

あ、彼岸花。

左側には山

2キロってことはだいたい30分くらいだと思うけど、日差しがあるから結構疲れる。
「高麗神社」の文字はあるんだけど。

途中、気になる看板を見つけた。
この道路から左に入るらしい。

道の様子。
今回はスルー。

んで、ひたすら歩く。

まだまだ歩く。
のどかな光景。

古くて味のある民家

多分、日和田山。左斜め後ろの光景。

途中、左側にお遍路(?)の○番番所ていうの?があった。

延々歩くと栗畑が右手に見えて、栗を販売している。

まだまだ。この辺だったか、右に大きくカーブしているあたりに遠くから立派な門が見えたんです。「もしかして高麗神社?」と思ったら個人の方の立派なお屋敷の門でした。個人のお宅なので撮影自粛。(景色の一部として映っている民家はあります。ご容赦下さい)

歩く。

これ何?


歩きながら左手に立派な建物が見えたのですが、「高麗山聖天院」というお寺らしいです。

聖天橋

ちょっと寄り道します。
入り口に高麗駅でおなじみのポールが。

これ、向かって左が男性、右が女性です。ヘアスタイルがそうなっていました。男性の方は韓国ドラマで見かける役人の帽子みたいなのをかぶっています。女性の方は後ろに一つに束ねてかんざし一本で留めてあるスタイルでした。

浅草寺のような雷門の提灯がぶら下がっています。
由来は高麗王の王若光ゆかりの寺らしいです。なんか、同じような内容の説明書きが3つもありました。



ここから先は有料です。

登ってみます。

掃除をしていた女性が受付の所に来たので、300円払いました。「上の方に冷たいお水がありますのでどうぞ。」と言って頂きました。本当に今日は歩く手のどが渇きます。
「馬頭観音」と刻まれた石碑。馬頭観音と言えば昨年、日和田山から物見山を経由して人気のない一段低い左の道の途中にもあったなあ。

さらに門をくぐり

階段を上りきると仁王像がにらんでいます。
ちょっと怖い。
これまだ新しくて設置されたばかりらしい。
寄贈した方の名前が書いてありましたが、お金を持っている人がいるものですね。

画像の左の建物ではお守りなどを販売しているようです。
これが下の道路からも見えていた建物です。

大きくて立派です。
そして、なんと言っても圧巻なのかはここからの景色です。
日和田山(正確には頂上じゃなくて金刀比羅神社ことひらじんじゃ)からの景色より左側に景色ですがすごいですよ。これは是非来るべきです。

さらに、この赤い手すり、寄贈した会社の名前が書いてあります。食品会社なんですね。こうやって、なにげに。おかげさまで、安全に景色を堪能できます。

絵みたいだけど見下ろした光景です。

いや~行って良かった。降りてふり返る。

で、ここを降りてきたところでお金を払って行くかどうか迷っているらしいご婦人のグループから「上って何か立派な建物とかありますか?」と聞かれました。
「立派な建物がありますが、どうでしょう。普通と言えば普通。大きくて立派と言えば立派です。でも、景色がすばらしくて眺めがすごかったです。」と答えました。
「立派な建物」の解釈が難しいのですが、鎌倉などの建物を基準にしているのか、普通のお寺なのかでも違うし、一応思ったとおりに答えました。
でも「景色がすばらしい」にはそれほど関心を示さなかったようで、行くのをやめることにしたようでした。あとで思ったのですが、この辺に来たのなら、行った方がいいですよ。日和田山の金刀比羅神社に行くなら別ですが。
全く予定になかったお寺が以外に良かったので「これは高麗神社が楽しみ」と思い再び向かいます。
程なく入り口が見えてきました。

ん?入り口は思ったよりこじんまり。

「2」に続く
「1」の続き
さて、ようやく高麗神社につきました。



出世の神様として有名らしい。

この神社の由来

こちらがメインです。

ん?
まあ、神社に建物や設備を求めるのがナンセンスなのですが、予想に反して以外に小さい。あとでわかったのですが、この日、どうやら神社の入り口が閉まっていたようです。なぜに?他の方のブログ画像などを見ると、それなりに立派な神社の様式でした。これはわざわざ来た意味がないではないの。そのうち、出直さないと行けないかな。(そうまでして来るか?)でも周囲では巾着田の彼岸花に乗じていろいろ賑やかです。

中高年のハイキンググループらしきツアーの方々もいました。

で、構内に設けられた中には謎の衣装が。



鎧は、ドラマで見るような感じだけど、それ以外はよくわかりません。そもそも高麗時代の衣装などの資料って何も残っていないらしいですからね。地元の方が作った物と思われます。
今回、この神社のすぐ隣も高麗家住宅が解放されていました。重要文化財らしい。

「高麗家」とありますが、外見も中も、日本の家屋と同じでした。

もしかすると、中央に居間があり、周囲をその他の部屋が囲むと様式が高麗風なのかな。



この水道があるって事はそんなに古くはなさそうです。

門の外からの様子

そろそろ戻ろうかなと思うも、またあの道を延々歩くのかと思うと、山は無理になりそう。けれども、何とここから無料でシャトルバスが往来していると判明。早く気付きたかったよ。途中では止まらずに往復だけらしいです。でも無料という太っ腹サービスです。

ちょうど、バスがすぐに来ました。
普通の立派なバスをチャーターしているんですね。

バスに乗ったら地元の女子大生さんがバスガイドを行っていました。いろいろ参考になるアナウンスを一生懸命していましたよ。そういえば運転手さんも女性だったかな。みんな拍手で聞いていました。
バスで巾着田まで戻ることができれば日和田山登山口に行くのは楽勝です。助かりました。巾着田に向かう途中、さっきの中高年ハイカーの集団とか、それ以外の方も多数歩いているのが見えました。
さっきはあまり人とすれ違わなかったんですけどね。
いったん、巾着田に到着。で、私はここまで来ながら彼岸花畑には行かず山に戻ります。彼岸花は道の途中に見たし去年(2014年9月)も見たからもう良いのです。

再びさっきと同じ道を歩き、今度は分岐から左に入ります。

と思ったら、向こうから高麗神社で見かけたグループさんとすれ違いました。

では、日和田山に入ります。

「3」へつづく
「2」の続き
日和田山です。
入り口にいきなり『まむし注意」の看板。前はなかったよね。まあ、山だしね。

今回は昨年整備されたばかりの右側の道を進みます。きちんと草が刈ってあり、人がたくさんいるので、まむしも警戒して出てこないでしょう。でも念のためになるべく道の中央を歩きます。

途中の様子
ほどなく鳥居が見えます。

そしてすぐに男坂、女坂の分岐が。

私、足成らしというのに魔が差しました。
つい「男坂」を選択。

「子供も登っているし」(以前、何度も金刀比羅神社で見かけた)、ブログを見ても「大変だ」という話を見かけないし。」と。しかしこの選択は大間違いでした。あとで大変なことになります。

金刀比羅神社箱の一番右を行きます。

ここから金刀比羅神社までは余裕がなく画像がありません。初めは、単に根っこをつかみながら行くような感じとか岩があるものの、這う感じなので、疲れるけれど難しいという感じはしませんでした。
でもやはり知らず疲労がすぐにおそってきます。すでに炎天下を高麗神社まで歩いたりしたのですが、休憩らしい休憩を取っていませんでした。そのため、そろそろ疲労が着ていたのです。息が荒くなるので、時折呼吸を整えるために小休止しながら登りました。
ところがです。最後の最後の岩場に来て、「しまった」と思いました。「えっ?これ、登れるの?」
幼稚園くらいの子供や軽装の女性、70才くらいの単独山歩き女性が難なく登っていきます。
でも私は登れそうに思えないのです。まず、岩をつかむところがなく、傾斜が90度にいきなり近くなりました。足をおいて上に這い上がるための傾斜が限りなく90度に近く、足を置く場所、岩をつかむ場所に安全の確証が持てませんでした。そして、一歩分の段差が大きい。どう見てもそこしかない。
しかも、これまで慣れない傾斜をハアハア言いながら登ったせいか、急に疲労がおそって来ました。身体に力が入らないのです。くらくらして、がくがくする感じ。そして、フッと意識が遠のきそうな気配が感じられるのです。
「これはまずい!」とりあえず、狭いスペースの邪魔にならない場所で飲み物を飲んで息を整え急速しました。この段階ではおそらく下って戻る方がずっと危険。
気を取り直し、意識を集中し、足場と岩をつかむ場所を何度も確認。そして自分に気合いを入れて「ここから落ちたら死ぬぞ!」(ってことはないと思いますが、大けがして、周囲の人に大いに迷惑を掛けることは間違いない)を自分を覚醒させ、力を振り絞って上に這い上がりました。無事に一つ上の岩に乗ったとわかり、とりあえず安堵。しかしさっきほどではないけれど、もう一踏ん張り必要でした。再度気合いを入れてようやく金刀比羅神社の鳥居が見えたときはほっとしたと同時に力が抜けました。

一応、写真を撮りましたが、それどころでない気分。
脇によって尻をつき、飲み物を飲んでおにぎりを食べる。それと、もうひとつの原因、「いつも持ってきてちょこちょこ口にしている行動食のサラミを食べていない。おにぎりと飴、つまり炭水化物だけ。」タンパク質のようなものも食べないと足りないよと、身体が言っていました。
「ああ、この感覚。は昨年の筑波山デジャブだ。」幸い、距離が短かったから良かった。と言うか、筑波山はあくまで体力の問題でした。危険という所は時に普通に歩いていればない。けれども今回は真面目に命の恐怖を感じました。ここで、こんな風思うのは私くらいのものでしょうか。そして十分気をつけているはずの単独行動。それなのに、つい無理をして久しぶり仁山歩きなのに男坂を選んでしまった愚かさ。「ちょっとの距離だから」と甘くみていた。このとき、夫も一緒だったら何とかなったかもしれない。でも、見知らぬ人に余計な迷惑をかけていられないし。
少なくとも、普段ハイキングに行ける体力のある人が、このくらいで恐怖を感じたりはしないのでしょう。
実際、このときも次々と小学校低学年や幼稚園くらいの子供、軽装の女性(軍手なし、クロップドパンツ、普通の街着)がその岩場を次々上ってくるのですから。いや、このコース、危ないと思うのですよ。本当に子供とか。
ここの男坂は登ったら恐怖で上に行けない人が下れる状況にはありません。仮に滑落したとして、高い崖ではありませんから、即、命がどうのとはならないでしょう。でも、打ち所が悪ければ命に関わります。骨折したり大けがの可能性が常にある場所だと思いました。巷のブログ情報では「難しい」という感想を見かけません。ガイドブックにも「特に難易度はない」みたいなことが書かれています。それを過信しない方が良いです。自信のない人は無理せず女坂で進みましょう。あらためて「山をなめちゃいかん!」と思った出来事でした。誰も書いていないので私はが書きます。迷ったら女坂を選んで下さい。前半4分の3は良いですが最後の最後が険しいです。
あとで調べてみたのですが、たまにここで滑落する人がいるらしいです。いや、事故が起こるのが普通だと思いました。ロープも手すりも何もないのですから。そして登りだしたら下って引き返すのはもっと難しいです。
これって入り口に注意書きが必要なのではないかと思うのですよ。私だけなんでしょうか。こんな思いをしたのは。状況次第では、一年前にこの先を一度行っているので、また歩いて見るつもりでしたが、とてもそんな気分ではありませんでした。
やっぱり、欲張ってはいけませんね。割と暑い中を片道だけですが、高麗神社まで歩いていったあとなので体力的に余裕がなくなっていたのが良くなかったみたいです。
それでは気を取り直して「女坂」から下ることにします。

女坂と言っても、金刀比羅神社付近は、ごつごつした岩があり注意が必要です。しばらくするとなだらかな道になり、分岐の鳥居が見えてきました。ここまでで15分くらいです。

右を下ると景色は良いですが傾斜がちょっときついです。左はさっき上ってきた新しい緩やかな道です。無理せず左から下ります。

トイレと自販機のあるところに到着。

温かいカフェオレにしました。

しばらく休憩して息を整え、あとはさっきのセブンイレブン付近の古民家に行ってみます。ここも今日は無料開放されています。旧荒井家住宅というらしいです。

入って目についたのは萩と秋空のコントラストです。

立派な土蔵

こちらは国登録有形文化財だそう。
重要文化財と有形文化財の違いは?

高麗神社より、遙かに立派なお屋敷のようです。

裏にはまたまた土蔵があり・・

奥の部屋にも4つ続く和室があります。

そして、なぜか立ち止まる人が多い水場。

とっても立派なお屋敷ですが、修繕整備され過ぎ感があります。湿気その他の対策にやむを得ないのかもしれません。誰かが聞いていたのですが、この建物は特に高麗風というわけではなくて普通に日本家屋だそうです。
これだけ立派なお屋敷があるってことは、かなり裕福な家門なのでしょうね。そういえば高麗神社に向かう途中にも立派な屋敷があり、遠くから見ててっきり神社かと勘違いするほどでした。
こんな風に、のんびり見学をして来た道を戻りました。

帰り道は、民家のあたりで販売しているソフトクリームを食べましたが、想像を絶する冷たさでしばらく舌が麻痺しました。舌をやけどすることはありますが、冷たい物を食べて低温で麻痺したのは生まれて初めての経験です。一瞬「なおらなかったらどうしよう?」と思ったくらいの強烈さでした。
でも、ソフトクリームを食べ終わることには疲労がスッと消えていたのを感じましたので、知らず暑さにやられていたのが冷たさで解消され、糖分でエネルギー補給になったのでしょう。
買ったときに、ちょうど何かの分岐だったようで、「堅い」と言いながら出していましたので、何か冷やす要素が大きい状態になったのを買ったのかもしれません。
幸い、家に帰る頃には元に戻っていました。
今回は気楽にのんびり・・のつもりが命の危険を感じたり、最後に舌がしびれて焦ったりとそれなりに緊張感あふれた一日でした。
今回の費用
池袋駅発着とした場合
合計 2,488(+自宅までの交通費)
入場料は、巾着田のイベントで特別無料になっている施設あり
特別、無料で見学で利用できたもの
おわり
ちょうどお彼岸ということで日和田山の近くは彼岸花が満開の季節です。距離的にも足慣らしにはちょうど良い。って事で、電車に乗る。
池袋から高麗駅に向かうには主に2パターンありますね。
- 池袋で秩父鉄道直通電車に乗る
- 池袋~飯能~高麗
「1」は飯能で乗り換えしなくて良いです。けれども本数が少ないです。が、今回はこの電車に間に合ったので乗ることができました。

そんで、ちょっとした裏技に気づきました。この電車は、高麗駅を通り過ぎたあと、横瀬駅あたりで、二手に分かれるのです。8両編成ですが、池袋の時点で前4両が長瀞駅、後ろ4両が三峯口駅となります。(飯能駅でスイッチバック的な動きをするので、前後が入れ替わり先頭が逆になりますので注意)で、長瀞駅に行く人と三峯口行きに行く人とでは、おそらく後者の方が少ないのではないかと推測してみたわけです。と言うことで、後ろ4両の方がおそらく電車内が空いていると予測をして乗りました。実際に比較していないので結果は不明ですが、昨年より余裕がありました。(昨年は長瀞駅に行く方の車両にのった)
何度か来ると、こういうちょっとした技にも気づける余裕が出てきますね。
久々にやってきました。高麗駅です。

ちなみに駅にはキオスクもコンビニもありません。(コンビニは巾着田近くの大通り沿いにセブンイレブンがあります。日和田山に行くなら、そのコンビニで調達可能です。飲み物の自販機のみです。)駅のそばにドラッグストアがあります。(小さめ)でも開店時間に要注意です。駅のトイレは個室数が多くきれいなので心配無用です。
この画像の向かって左側のすぐ脇の通路を出て線路下を通り巾着田に向かうルートに乗ります。

ほっとするような光景がスタートします。
彼岸花祭りの間は、このようなお店が沿道に並びます。

コスモスが美しい


まだ、沿道の店は開店前

さっそく彼岸花がで迎える


「水天の碑」というらしい。

向こうに見えるのは日和田山

彼岸花はピークをちょっと過ぎたようで全体的に白っぽい花が多い

このあたりは栗畑も多い

巾着田の周囲を巡る高麗川

鹿台橋を越えると巾着田はすぐ。右手に行くと巾着田。

この通り沿いに右側にセブンイレブンがあるから、必要な物はここで買う

今回は巾着田はスルーして、高麗神社に行ってみようと思います。大通りの向こう側に渡り途中まで日和田山の入り口と一緒です。すぐに分岐になります。このまま道なりに進むと高麗神社、左に曲がると日和田山です。

まずは高麗神社に行くのでこのまままっすぐ進みます。
道しるべもありますので迷うことはないと思います。
ここから2キロくらいあるそうですが、どんなところなんでしょうか。
とりあえず進みます。

あ、彼岸花。

左側には山

2キロってことはだいたい30分くらいだと思うけど、日差しがあるから結構疲れる。
「高麗神社」の文字はあるんだけど。

途中、気になる看板を見つけた。
この道路から左に入るらしい。

道の様子。
今回はスルー。

んで、ひたすら歩く。

まだまだ歩く。
のどかな光景。

古くて味のある民家

多分、日和田山。左斜め後ろの光景。

途中、左側にお遍路(?)の○番番所ていうの?があった。

延々歩くと栗畑が右手に見えて、栗を販売している。

まだまだ。この辺だったか、右に大きくカーブしているあたりに遠くから立派な門が見えたんです。「もしかして高麗神社?」と思ったら個人の方の立派なお屋敷の門でした。個人のお宅なので撮影自粛。(景色の一部として映っている民家はあります。ご容赦下さい)

歩く。

これ何?


歩きながら左手に立派な建物が見えたのですが、「高麗山聖天院」というお寺らしいです。

聖天橋

ちょっと寄り道します。
入り口に高麗駅でおなじみのポールが。

これ、向かって左が男性、右が女性です。ヘアスタイルがそうなっていました。男性の方は韓国ドラマで見かける役人の帽子みたいなのをかぶっています。女性の方は後ろに一つに束ねてかんざし一本で留めてあるスタイルでした。

浅草寺のような雷門の提灯がぶら下がっています。
由来は高麗王の王若光ゆかりの寺らしいです。なんか、同じような内容の説明書きが3つもありました。



ここから先は有料です。

登ってみます。

掃除をしていた女性が受付の所に来たので、300円払いました。「上の方に冷たいお水がありますのでどうぞ。」と言って頂きました。本当に今日は歩く手のどが渇きます。
「馬頭観音」と刻まれた石碑。馬頭観音と言えば昨年、日和田山から物見山を経由して人気のない一段低い左の道の途中にもあったなあ。

さらに門をくぐり

階段を上りきると仁王像がにらんでいます。
ちょっと怖い。
これまだ新しくて設置されたばかりらしい。
寄贈した方の名前が書いてありましたが、お金を持っている人がいるものですね。

画像の左の建物ではお守りなどを販売しているようです。
これが下の道路からも見えていた建物です。

大きくて立派です。
そして、なんと言っても圧巻なのかはここからの景色です。
日和田山(正確には頂上じゃなくて金刀比羅神社ことひらじんじゃ)からの景色より左側に景色ですがすごいですよ。これは是非来るべきです。

さらに、この赤い手すり、寄贈した会社の名前が書いてあります。食品会社なんですね。こうやって、なにげに。おかげさまで、安全に景色を堪能できます。

絵みたいだけど見下ろした光景です。

いや~行って良かった。降りてふり返る。

で、ここを降りてきたところでお金を払って行くかどうか迷っているらしいご婦人のグループから「上って何か立派な建物とかありますか?」と聞かれました。
「立派な建物がありますが、どうでしょう。普通と言えば普通。大きくて立派と言えば立派です。でも、景色がすばらしくて眺めがすごかったです。」と答えました。
「立派な建物」の解釈が難しいのですが、鎌倉などの建物を基準にしているのか、普通のお寺なのかでも違うし、一応思ったとおりに答えました。
でも「景色がすばらしい」にはそれほど関心を示さなかったようで、行くのをやめることにしたようでした。あとで思ったのですが、この辺に来たのなら、行った方がいいですよ。日和田山の金刀比羅神社に行くなら別ですが。
全く予定になかったお寺が以外に良かったので「これは高麗神社が楽しみ」と思い再び向かいます。
程なく入り口が見えてきました。

ん?入り口は思ったよりこじんまり。

「2」に続く
「1」の続き
さて、ようやく高麗神社につきました。



出世の神様として有名らしい。

この神社の由来

こちらがメインです。

ん?
まあ、神社に建物や設備を求めるのがナンセンスなのですが、予想に反して以外に小さい。あとでわかったのですが、この日、どうやら神社の入り口が閉まっていたようです。なぜに?他の方のブログ画像などを見ると、それなりに立派な神社の様式でした。これはわざわざ来た意味がないではないの。そのうち、出直さないと行けないかな。(そうまでして来るか?)でも周囲では巾着田の彼岸花に乗じていろいろ賑やかです。

中高年のハイキンググループらしきツアーの方々もいました。

で、構内に設けられた中には謎の衣装が。



鎧は、ドラマで見るような感じだけど、それ以外はよくわかりません。そもそも高麗時代の衣装などの資料って何も残っていないらしいですからね。地元の方が作った物と思われます。
今回、この神社のすぐ隣も高麗家住宅が解放されていました。重要文化財らしい。

「高麗家」とありますが、外見も中も、日本の家屋と同じでした。

もしかすると、中央に居間があり、周囲をその他の部屋が囲むと様式が高麗風なのかな。



この水道があるって事はそんなに古くはなさそうです。

門の外からの様子

そろそろ戻ろうかなと思うも、またあの道を延々歩くのかと思うと、山は無理になりそう。けれども、何とここから無料でシャトルバスが往来していると判明。早く気付きたかったよ。途中では止まらずに往復だけらしいです。でも無料という太っ腹サービスです。

ちょうど、バスがすぐに来ました。
普通の立派なバスをチャーターしているんですね。

バスに乗ったら地元の女子大生さんがバスガイドを行っていました。いろいろ参考になるアナウンスを一生懸命していましたよ。そういえば運転手さんも女性だったかな。みんな拍手で聞いていました。
バスで巾着田まで戻ることができれば日和田山登山口に行くのは楽勝です。助かりました。巾着田に向かう途中、さっきの中高年ハイカーの集団とか、それ以外の方も多数歩いているのが見えました。
さっきはあまり人とすれ違わなかったんですけどね。
いったん、巾着田に到着。で、私はここまで来ながら彼岸花畑には行かず山に戻ります。彼岸花は道の途中に見たし去年(2014年9月)も見たからもう良いのです。

再びさっきと同じ道を歩き、今度は分岐から左に入ります。

と思ったら、向こうから高麗神社で見かけたグループさんとすれ違いました。

では、日和田山に入ります。

「3」へつづく
「2」の続き
日和田山です。
入り口にいきなり『まむし注意」の看板。前はなかったよね。まあ、山だしね。

今回は昨年整備されたばかりの右側の道を進みます。きちんと草が刈ってあり、人がたくさんいるので、まむしも警戒して出てこないでしょう。でも念のためになるべく道の中央を歩きます。

途中の様子
ほどなく鳥居が見えます。

そしてすぐに男坂、女坂の分岐が。

私、足成らしというのに魔が差しました。
つい「男坂」を選択。

「子供も登っているし」(以前、何度も金刀比羅神社で見かけた)、ブログを見ても「大変だ」という話を見かけないし。」と。しかしこの選択は大間違いでした。あとで大変なことになります。

金刀比羅神社箱の一番右を行きます。

ここから金刀比羅神社までは余裕がなく画像がありません。初めは、単に根っこをつかみながら行くような感じとか岩があるものの、這う感じなので、疲れるけれど難しいという感じはしませんでした。
でもやはり知らず疲労がすぐにおそってきます。すでに炎天下を高麗神社まで歩いたりしたのですが、休憩らしい休憩を取っていませんでした。そのため、そろそろ疲労が着ていたのです。息が荒くなるので、時折呼吸を整えるために小休止しながら登りました。
ところがです。最後の最後の岩場に来て、「しまった」と思いました。「えっ?これ、登れるの?」
幼稚園くらいの子供や軽装の女性、70才くらいの単独山歩き女性が難なく登っていきます。
でも私は登れそうに思えないのです。まず、岩をつかむところがなく、傾斜が90度にいきなり近くなりました。足をおいて上に這い上がるための傾斜が限りなく90度に近く、足を置く場所、岩をつかむ場所に安全の確証が持てませんでした。そして、一歩分の段差が大きい。どう見てもそこしかない。
しかも、これまで慣れない傾斜をハアハア言いながら登ったせいか、急に疲労がおそって来ました。身体に力が入らないのです。くらくらして、がくがくする感じ。そして、フッと意識が遠のきそうな気配が感じられるのです。
「これはまずい!」とりあえず、狭いスペースの邪魔にならない場所で飲み物を飲んで息を整え急速しました。この段階ではおそらく下って戻る方がずっと危険。
気を取り直し、意識を集中し、足場と岩をつかむ場所を何度も確認。そして自分に気合いを入れて「ここから落ちたら死ぬぞ!」(ってことはないと思いますが、大けがして、周囲の人に大いに迷惑を掛けることは間違いない)を自分を覚醒させ、力を振り絞って上に這い上がりました。無事に一つ上の岩に乗ったとわかり、とりあえず安堵。しかしさっきほどではないけれど、もう一踏ん張り必要でした。再度気合いを入れてようやく金刀比羅神社の鳥居が見えたときはほっとしたと同時に力が抜けました。

一応、写真を撮りましたが、それどころでない気分。
脇によって尻をつき、飲み物を飲んでおにぎりを食べる。それと、もうひとつの原因、「いつも持ってきてちょこちょこ口にしている行動食のサラミを食べていない。おにぎりと飴、つまり炭水化物だけ。」タンパク質のようなものも食べないと足りないよと、身体が言っていました。
「ああ、この感覚。は昨年の筑波山デジャブだ。」幸い、距離が短かったから良かった。と言うか、筑波山はあくまで体力の問題でした。危険という所は時に普通に歩いていればない。けれども今回は真面目に命の恐怖を感じました。ここで、こんな風思うのは私くらいのものでしょうか。そして十分気をつけているはずの単独行動。それなのに、つい無理をして久しぶり仁山歩きなのに男坂を選んでしまった愚かさ。「ちょっとの距離だから」と甘くみていた。このとき、夫も一緒だったら何とかなったかもしれない。でも、見知らぬ人に余計な迷惑をかけていられないし。
少なくとも、普段ハイキングに行ける体力のある人が、このくらいで恐怖を感じたりはしないのでしょう。
実際、このときも次々と小学校低学年や幼稚園くらいの子供、軽装の女性(軍手なし、クロップドパンツ、普通の街着)がその岩場を次々上ってくるのですから。いや、このコース、危ないと思うのですよ。本当に子供とか。
ここの男坂は登ったら恐怖で上に行けない人が下れる状況にはありません。仮に滑落したとして、高い崖ではありませんから、即、命がどうのとはならないでしょう。でも、打ち所が悪ければ命に関わります。骨折したり大けがの可能性が常にある場所だと思いました。巷のブログ情報では「難しい」という感想を見かけません。ガイドブックにも「特に難易度はない」みたいなことが書かれています。それを過信しない方が良いです。自信のない人は無理せず女坂で進みましょう。あらためて「山をなめちゃいかん!」と思った出来事でした。誰も書いていないので私はが書きます。迷ったら女坂を選んで下さい。前半4分の3は良いですが最後の最後が険しいです。
あとで調べてみたのですが、たまにここで滑落する人がいるらしいです。いや、事故が起こるのが普通だと思いました。ロープも手すりも何もないのですから。そして登りだしたら下って引き返すのはもっと難しいです。
これって入り口に注意書きが必要なのではないかと思うのですよ。私だけなんでしょうか。こんな思いをしたのは。状況次第では、一年前にこの先を一度行っているので、また歩いて見るつもりでしたが、とてもそんな気分ではありませんでした。
やっぱり、欲張ってはいけませんね。割と暑い中を片道だけですが、高麗神社まで歩いていったあとなので体力的に余裕がなくなっていたのが良くなかったみたいです。
それでは気を取り直して「女坂」から下ることにします。

女坂と言っても、金刀比羅神社付近は、ごつごつした岩があり注意が必要です。しばらくするとなだらかな道になり、分岐の鳥居が見えてきました。ここまでで15分くらいです。

右を下ると景色は良いですが傾斜がちょっときついです。左はさっき上ってきた新しい緩やかな道です。無理せず左から下ります。

トイレと自販機のあるところに到着。

温かいカフェオレにしました。

しばらく休憩して息を整え、あとはさっきのセブンイレブン付近の古民家に行ってみます。ここも今日は無料開放されています。旧荒井家住宅というらしいです。

入って目についたのは萩と秋空のコントラストです。

立派な土蔵

こちらは国登録有形文化財だそう。
重要文化財と有形文化財の違いは?

高麗神社より、遙かに立派なお屋敷のようです。

裏にはまたまた土蔵があり・・

奥の部屋にも4つ続く和室があります。

そして、なぜか立ち止まる人が多い水場。

とっても立派なお屋敷ですが、修繕整備され過ぎ感があります。湿気その他の対策にやむを得ないのかもしれません。誰かが聞いていたのですが、この建物は特に高麗風というわけではなくて普通に日本家屋だそうです。
これだけ立派なお屋敷があるってことは、かなり裕福な家門なのでしょうね。そういえば高麗神社に向かう途中にも立派な屋敷があり、遠くから見ててっきり神社かと勘違いするほどでした。
こんな風に、のんびり見学をして来た道を戻りました。

帰り道は、民家のあたりで販売しているソフトクリームを食べましたが、想像を絶する冷たさでしばらく舌が麻痺しました。舌をやけどすることはありますが、冷たい物を食べて低温で麻痺したのは生まれて初めての経験です。一瞬「なおらなかったらどうしよう?」と思ったくらいの強烈さでした。
でも、ソフトクリームを食べ終わることには疲労がスッと消えていたのを感じましたので、知らず暑さにやられていたのが冷たさで解消され、糖分でエネルギー補給になったのでしょう。
買ったときに、ちょうど何かの分岐だったようで、「堅い」と言いながら出していましたので、何か冷やす要素が大きい状態になったのを買ったのかもしれません。
幸い、家に帰る頃には元に戻っていました。
今回は気楽にのんびり・・のつもりが命の危険を感じたり、最後に舌がしびれて焦ったりとそれなりに緊張感あふれた一日でした。
今回の費用
池袋駅発着とした場合
- 電車代、池袋~高麗 1048(往復)西武池袋線快速急行の場合
- 飲み物代、おにぎり、菓子など 1,140
- 天聖院入場料 300
合計 2,488(+自宅までの交通費)
入場料は、巾着田のイベントで特別無料になっている施設あり
特別、無料で見学で利用できたもの
- 高麗神社~巾着田 無料シャトルバス
- 高麗神社隣の民家見学料?
- 旧荒井家住宅見学料?
おわり